品質向上への取り組み

お客様に満足いただける製品とサービスを提供するため、私たちは全社をあげて品質向上に取り組んでいます。営業段階でのヒアリングを起点に、課題やニーズを的確に把握し、最適な提案につなげることで、品質づくりの土台を築いています。こうした提案力を基に、加工・印刷・物流の各工程で精度を追求し、先進技術の導入にも積極的に取り組んでいます。これにより、製品の可能性を広げ、多様なニーズに応える体制を整えています。
長年にわたる有価証券印刷の経験を通じて培われた製品管理のノウハウは、厳密な数量管理や色再現技術に結実しています。さらに、全製造工程のトレーサビリティを確立し、製品の品質だけでなく、その信頼性も向上させています。また、各種規格に適合した加工技術を持つことで、多様な認定を取得し、高品質な製品を安定的に供給できる体制を維持しています。
厳重なセキュリティ管理

有価証券やクレジットカードなど、社会的責任が求められる製品を取り扱う現場では、徹底したセキュリティ管理が不可欠です。取扱データの重要度に応じた入室制限やICカードによる入退室記録の管理、監視カメラや人体センサーの設置など、ハード面における多重的な管理体制を構築し、工場全体を高セキュリティ空間として運用しています。
一方、ソフト面においても、ISMSやプライバシーマーク(Pマーク)に準拠した社員教育の徹底、ポケットのない作業服の着用や私物の持ち込み禁止といった内部ルールの厳守により、不正の芽を事前に摘み取る仕組みを整えています。
さらに、VISAやMastercardなどの国際ブランドから毎年の厳格な監査を受けることで、ハード面・ソフト面の両方からセキュリティを強化。これらの取り組みは、高い安全性と安心感を提供するための基盤となっています。
時代をリードする製品開発

1961年に磁気インキ(MICR)印刷に着手し、当社が取り組んだMICR印刷は、日本で初めて小切手に実用化されました。その後、磁気ストライプ付き通帳の製造にも携わり、金融システムを支える製品の提供を拡充。さらに、クレジットカードの製造認定を取得し、ICカードの量産にも対応するなど、時代のニーズに即した製品開発を続けています。
1985年には日本初のICカード実用化に携わってきました。これらの成果は、他社との共同開発を通じて培った技術力の賜物であり、金融だけでなく様々な分野での安全性向上に貢献しています。こうした実績を重ね、常に市場の先端を見据えた取り組みを展開しています。