With
Security
Media
昌栄印刷は時代と
共に最先端の
セキュリティプリントを
常に実現してきました
当社は1907年(明治40年)の創業当時より有価証券印刷に携わり、高度な細紋印刷技術を駆使した特殊印刷の道を歩んでまいりました。
以来約一世紀の時を経て、当社の有価証券印刷技術は、貯金通帳、キャッシュカード、ICカードへと進化。
その間一貫して印刷・情報媒体のセキュリティを追求してまいりました。
そして、IT時代に臨んで当社の技術は、単なる印刷加工から情報加工へとそのジャンルを拡げております。
昌栄印刷の品質管理体制
情報セキュリティへの
取り組み
偽造防止技術が発展した
4つの世代
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精密印刷世代
この時代の中心となったのは、有価証券や紙幣、公式文書などの高い信頼性を求められる印刷物に対する偽造防止技術の開発でした。 細かい幾何学模様を施す「彩紋彫刻」や、水印・紫外線発光インクを用いた技術が開発され、偽造防止の基礎が築かれました。
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磁気化世代
20世紀半ば以降、磁気インク技術(E13B)や磁気ストライプが登場し、金融や交通インフラでのセキュリティと利便性が向上しました。 この技術により、紙に印刷された磁気インク文字を機械で正確に読み取ることが可能となり、金融取引の効率化とセキュリティ向上が大きく進展しました。
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カード媒体世代
1980年代以降、ホログラムやエンボス加工、多層構造の技術が発展し、カードが認証ツールとして普及。バーコードや磁気ストライプと組み合わせた多機能化が進みました。 カードは単なる支払い手段や会員証の枠を超え、カードそのものが高度な認証ツールとしての役割を果たし、社会の様々な分野で欠かせない存在となっています。
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IC化世代
ICチップの導入により、物理的な偽造が困難に。電子マネーや交通ICカード、医療情報管理などで活用が広がり、印刷技術とデジタルセキュリティが融合しました。 IC化世代では、印刷技術が物理的セキュリティだけでなく、デジタルデータの保護にも寄与する重要な役割を担うようになりました。 カードは単なる支払い手段や会員証の枠を超え、カードそのものが高度な認証ツールとしての役割を果たし、社会の様々な分野で欠かせない存在となりました。
カードの起源
カードの起源をたどると、人類が「記録」や「信頼」を形にしようとした古代の取り組みにたどり着きます。 古代メソポタミアでは、粘土板に刻まれた契約書が存在し、エジプトや中国では竹簡や羊皮紙が記録媒体として使われました。 これらは、取引や認証を記録する初期のツールとして機能しました。 中世ヨーロッパでは、商人が取引の証明として「商業信用書」を持ち歩き、ルネサンス期には名刺が貴族間の社交ツールとして広まりました。
これらの紙製ツールは、カードの原型と言える存在でした。 19世紀に入り、商業的クレジットの概念が広まると、信用証明書が紙幣と並ぶ重要な役割を担うようになります。 カードの形状が今日のように定型化されたのは、20世紀初頭のことです。 銀行や企業が顧客管理を目的に紙製カードを導入し、次第に金属やプラスチック製カードが採用されました。 これらは耐久性や利便性を追求した結果であり、カードが実用品として進化を遂げた瞬間でした。
昌栄印刷が支える現代のカード製造は、こうした歴史の積み重ねを基盤にしています。 記録を形にする技術と信頼を提供する使命は、現代においても変わらない重要な価値です。
磁気カードからICカードへ(技術革新の歩み)
現在でも進化を続けるカード技術には、環境負荷を低減する素材の開発や、スマートカードとスマートフォンとの連携強化などが含まれます。 昌栄印刷は、こうした技術の未来を見据えた製品づくりを進めています。
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磁気ストライプ技術の開発
カードの進化における大きな転機は、1950年代後半に磁気ストライプ技術が開発されたことです。 この技術により、カードに情報を磁気的に記録することが可能になり、クレジットカードが実用化されました。 これにより、消費者は煩雑な現金取引から解放され、企業は信頼性の高い顧客管理を実現しました。
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ICカードの登場
1980年代にはICカードが登場し、カードに記録できる情報量が飛躍的に増加しました。 ICカードは、電子チップを内蔵しており、従来の磁気ストライプカードに比べてセキュリティ面で大きな優位性を持ちました。 この技術革新により、電子マネーや交通系ICカードが普及し、カードは日常生活の中で欠かせない存在となりました。
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非接触型技術(RFIDやNFC)の導入
非接触型技術(RFIDやNFC)の導入により、カードは「タッチするだけ」の利便性を持つようになりました。 これにより、決済や入退室管理が瞬時に行えるようになり、利用者のストレスを軽減しました。 昌栄印刷は、これらの技術革新をいち早く製品に取り入れ、品質と信頼性を両立したカードを提供してきました。
カードがもたらした社会的変革
カードは、その機能を超えて社会の在り方そのものを変える力を持っています。
クレジットカードの普及により、「信用」に基づく経済活動が可能となり、キャッシュレス社会への第一歩が踏み出されました。
これにより、国際的な取引やオンラインショッピングがスムーズに行えるようになり、経済のグローバル化が進展しました。
一方、交通系ICカードや電子マネーは、日常生活の利便性を飛躍的に向上させました。
日本では、SuicaやPASMOといった交通カードが導入され、切符の購入という煩雑な手続きを簡略化しました。
また、医療保険証や運転免許証などの個人認証カードは、公共サービスの効率化を実現し、社会全体の生産性向上に寄与しています。
さらに、カードは企業と消費者を結ぶ架け橋としても機能しています。
ポイントカードや会員カードは、企業が顧客のニーズを把握し、ロイヤルティを高めるための重要なツールです。
昌栄印刷は、これら多様な用途に応じた製品を提供し、カードが持つ可能性を広げてきました。
カードのデザインと文化的価値
カードは手に収まるコンパクトなサイズながら、手にした瞬間に視覚的に認識される重要なツールでもあります。
企業のロゴやシンボルカラーを取り入れたメンバーズカードは、所有者にブランドの一員である誇りや特別感を提供します。
また、ギフトカードや記念カードは、贈り物やイベントを彩る大切なアイテムとして、人々の心に残る役割を果たします。
私たちは、カードの機能性だけでなく、デザインの持つ力にもこだわっています。
専任のデザイナーが、お客様のブランドや目的に合わせた最適なデザインを提案。
さらに、素材や加工技術を駆使し、付加価値の高いカードづくりを実現しています。
カードは単なる情報の記録ツールにとどまらず、ブランド価値を高め、感覚的な魅力を持つ文化的なアイテムへと進化しています。
私たちは、そうしたカードの可能性を最大限に引き出し、企業やブランドのメッセージをより印象的に伝えるお手伝いをいたします。
未来のカード(技術と環境の調和)
これからのカードには、さらなる技術革新と環境配慮の融合が求められています。
指紋や虹彩認証などのバイオメトリクス技術やブロックチェーンを活用し、セキュリティを飛躍的に向上させるとともに、利便性を高めることが期待されています。
また、AIとの連携により、カードが利用者の行動を予測し、よりパーソナライズされたサービスを提供する未来も目前に迫っています。
環境面では、生分解性プラスチックやリサイクル可能な素材を活用したカードが注目されており、持続可能な社会の実現に貢献することが求められています。
昌栄印刷は、こうした未来技術を積極的に取り入れ、環境と技術が調和する次世代のカードづくりを推進。
持続可能な製品開発を通じて、より豊かな社会の実現に貢献していきます。