「PET混抄紙+FeliCa Lite-Sカード」が社員証として初採用!
当社は、環境を配慮したPET混抄紙材を使用した「Felica Lite-Sカード」が、株式会社アイアンドディ(本社:大阪、代表取締役:井原 敦実、以下「アイアンドディ社」)の社員証として採用されたことを発表いたします。
さらに、このカードは、顔情報を使ったIDカード不正防止ソリューション「KAOKEY(カオキー)」の機能も使用することが可能となっており、利便性とセキュリティの向上も実現しています。
【PET混抄紙の特徴】
環境負荷の低減
PET混抄紙は、PET繊維と紙パルプを組み合わせた非PVC(塩ビ)素材で作られています。カード1枚当たりに約10%の紙パルプが含有されており、環境配慮への観点からプラスチック使用量を削減した環境にやさしい素材です。
カード200万枚を製造するごとに約1トンのプラスチック削減が可能であり、これはストロー約120万本分、レジ袋約20万枚分に相当します。これにより、持続可能な社会への貢献が期待されています。
柔軟な加工適正
PET混抄紙は、熱収縮による寸法変化率が非常に小さい特性を持っています。このため、カード製造時のラミネートプレス工程において、内蔵されるインレットやデバイスの形状がカード表面に再現されることなく、フラットで美しい仕上がりが実現可能です。
この高い加工適正により、PET混抄紙材を使用したカードは、社員証や各種IDカードとして高い品質を維持しつつ、長期間使用されることが期待されています。
【「KAOKEY」機能による高度なセキュリティと利便性】
今回採用された「PET混抄紙+FeliCa Lite-Sカード」は、アイアンドディ社が提供する「KAOKEY」機能も使用することが可能となります。「KAOKEY」は、セキュリティとして必要とされる二要素認証環境(顔認証+ICカード認証)を構築できる開発キットです。
これまでは、認証サーバーを構築してオンライン環境での運用が必須でしたが、「KAOKEY」はオフライン環境での運用を可能とし、スモールスタートで導入をおこなうことが可能です。
また、「KAOKEY」は、ICカードに書き込むための顔特徴データを顔情報から生成します。顔認証の際に、ICカードに書き込まれた顔特徴データと顔情報を照合し不正でないか認証をおこないます。顔認証とICカードの併用で、不正利用ができない高セキュリティ環境を構築できます。
「KAOKEY」は、これまでにない「オフライン構築」「不正利用不可」の高度なセキュリティと利便性を兼ね備えた商品です。
【アイアンドディ社による採用の背景】
アイアンドディ社は、同社製品ID SheetにてICカードのリユースを促すなど、かねてより環境問題に対して高い意識を持たれておりました。
今回の環境負荷を軽減した社員証作成はそのニーズに合致し、当社の「PET混抄紙+FeliCa Lite-Sカード」に「KAOKEY」の機能を組み込むことで、企業としてのサステナビリティ方針とセキュリティ強化の両立を実現しました。
【今後の展望】
昌栄印刷では、今回のアイアンドディ社への採用を契機に、他の企業や組織でも「PET混抄紙+FeliCa Lite-Sカード」と「KAOKEY」の導入を推進してまいります。
持続可能な社会の実現に向け、環境に配慮した製品の開発と先進的な技術との融合を通じて、さらなる付加価値を提供していきます。
FeliCa®はソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術方式です。
FeliCa®はソニー株式会社の登録商標です。
「KAOKEY」に関するお問い合わせ先
https://www.aidi.co.jp/products/card-issuing-system/kaokey/
「PET混抄紙+FeliCa Lite-Sカード」に関するお問い合わせ先
昌栄印刷株式会社
東日本営業部:03-3513-0717
西日本営業部:06-6717-1171