2024年度産学連携プロジェクト「防災備蓄用パンの缶詰パッケージ」を発表
2024年度、大阪信用金庫と大阪芸術大学の産学連携プロジェクトの一環として、大阪芸術大学デザイン学科の学生が、防災備蓄用パンの缶詰パッケージデザインを手がけました。
「元気が出るビジュアル」をテーマに、災害時にも明るさと希望を感じられるデザインを目指して、多彩なアイデアを提案していただき、全作品が採用。その中から大阪信用金庫の厳正な審査のもと、「最優秀賞」1点、「優秀賞」1点、「努力賞」3点が選出され、12月6日(金)に大阪芸術大学で表彰式が行われました。
栄えある賞に輝いた計5作品のデザインコンセプトをここに紹介いたします。これらのデザインは、非常時の心を励ます工夫が施された作品です。
最優秀賞
デザイン:竹内 奏絵 さん
「元気」という幅のあるテーマにおいて、「わたしが元気になる時とはどんな時だろうか」と考えると、「何か面白いもの を見て笑った時」だと気づきました。なので、パンの缶を見る人にも同じように笑って元気を出してほしいと考え、クスッ とくるような顔を目指して描きました。 また、中身のパンも保存食とは思えないほどの仕上がりで驚いたと同時に、パンの美味しさも同時に知って欲しいと思い、 パンに焼印で顔を描いているようなデザインにしています。
優秀賞
デザイン:山本 桜輔 さん
「元気が出る」を考えた時、私は元気がある人に会うと元気が出るのではという考えが浮かびました。そこで大阪で一番元気な存在、おばちゃんを元気のテーマにすることにしました。
大阪のおばちゃんと言えば強めのパーマにヒョウ柄のシャツ、そしてよく喋る。よく喋るのは吹き出しを多く使うことで表現しました。
入賞
デザイン:濱上 のどか さん
私自身が「元気」と聞いて真っ先に思い浮かんだのが子どもだったので、列車ごっこをして遊ぶ子どもたちをモチーフにしました。こういった缶詰製品は、非常食として被災時などに食べられるのかなと思い、人と人との繋がりをイメージして列車ごっこの紐は一周繋がる仕様になっています。
全体的にオレンジ味をイメージしやすいカラーに統一し、また、甘さというものは疲労回復効果やストレス軽減効果があるので甘いという情報を入れました。
デザイン:香月 彩那 さん
元気というテーマをそのままタイポグラフィでデザインしました。
元気が伝わるようにポップなデザインを意識して、色合いはオレンジをメインに明るさが伝わるように意識しました。
英語、韓国語、フランス語、中国語、スペイン語、イタリア語で「元気いっぱい」を描いています。それぞれの国の伝統模様やイメージで吹き出しのデザインをし、賑やかさが出るようにしました。
デザイン:西岡 奈都美 さん
「このパンを食べたら元気が出るよ」という考え方で制作しました。 フロントラインのエッジに、ちょっとした遊びになるかと思い、表情の違うオレンジを並べました。 具体的なビジュアルとして、パンを千切り、切り口からオレンジの香りが溢れるイメージの中に賞味期限を大きく配置しました。
当社は、産学連携プロジェクトの立ち上げからアドバイザーとして参画し、未来を担う若手デザイナーのサポートを行ってきました。
これからもこうした活動を通して、次世代のクリエイターの成長を支援してまいります。